学会活動Society2011

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第25回日本冠疾患学会学術集会

大阪
2011年12月16日(金)~17日(土)

2011.12.16

一般演題

Endovascular Summit 2011

San Juan, Puerto Rico
Dec 9-12

2011.12.09

教育演題

第49回日本人工臓器学会大会

東京
2011年11月25日(金)~27日(日)

2011.11.25

一般演題

第72回日本臨床外科学会総会

横浜
2010年11月21日(日)~23日(火)

2011.11.21

シンポジウム

第73回日本臨床外科学会総会

東京
2011年11月17日(木)~19日(土)

2011.11.17

ビデオシンポジウム
ポスターセッション

第52回日本脈管学会総会

岐阜
2011年10月20日(木)~22日(土)

2011.10.20

一般演題

第64回日本胸部外科学会

名古屋
2011年10月9日(日)~12日(水)

2011.10.09

シンポジウム
クリニカルビデオ
一般演題
ハイブリッドポスター

25th EACTS 回顧録

2011.10.01

札幌医科大学医学部第二外科 田淵 正樹

 今回ポルトガルのリスボンで開催された25th EACTS Annual Meetingにおける渡辺准教授および川原田准教授の発表同行の機会を得たので概要をご報告いたします。 
 札幌は秋の気配に包まれ、肌寒く上着が必要なほどでしたが、リスボンは日中30℃を超えるの暑さでした。

 学会会場はテージョ川の畔にあり、近くにはベレンの塔など歴史的建造物もあり、学会と観光が両立した場所でした(写真1,2)。
 会場は沢山の参加者で溢れていましたが、日本人と思しき東洋人はまばらでした。その中で2つの演題を出した札幌医大のすごさを感じました。発表は川原田准教授が「Selective Perfusion of Intercostal Arteries for Preoperative Detection of The Artery of Adamkiewicz during Repair of Descending and Thoraco-Abdominal Aortic Aneurysm」、渡辺准教授が「Thoracoscopic bi-segmentectomy with vessel sealing system」でした(写真3,4)。全国学会では前日でも飲んでいる先生方も、発表前は真剣そのもので、発表もさることながら質疑応答にも英語でこなす姿に、普段はどこにでもいるおじさんたちに見えますが、会場では尊敬すべき上司として強く印象に残りました。
 今回の学会において私自身が強く感じたものは英語の必要性でした。もともと英語に対して苦手意識が強いこともありますが、会場でスライドを見ながら英語を聞いている間はなんとなく話が分かっていても、質疑応答になるとまったく会話の内容がつかめないありさまでした。頭では分かっていても、「英語は話せて当たり前」」という現実を実感してショックを受けました。

 今回、国際学会に参加し自信になったことと致しましては、手術手技や個々の症例に対する治療戦略においては、日本の方が丁寧に行われているように感じました。弁膜症では、TAVIの発表が大半を占め、僧帽弁においても形成後の再手術症例に血管内治療の試みが始まっていました(Valve in ring)。大血管領域においても、血管内治療であるステントグラフトを利用したHybrid治療が中心となっており、Debranch TEVAR症例の発表も多数ありました。冠動脈領域では、バイパスグラフトとなるITAのskeletonizeやOPCABに関して、海外ではそれほど普及していないということに驚くとともに、丁寧さや器用さが必要な術式こそ、日本人が得意とする分野なのだと感じました。
 学会の発表内容から、これから心臓血管外科の治療は、血管内治療の割合が大きくなっていくと感じました。今後のdeviceの改善により、適応が急速に広がっていくと思われますが、長期成績や医療保険制度の限界などを考えると将来的には後期高齢者や経済的弱者に血管内治療が選択され、早期高齢者や経済的に恵まれたものが従来手術を受けるような時代が来るのではないかと考えます。そのためにも、私たちができることは、血管内治療との共存に加え、従来手術の成績向上や低侵襲化が今後の心臓血管外科の在り方のように思いました。

 最後に、過去のEACTS参加においてもトラブルはいろいろあったと聞いておりましたが、今回は飛行機のトラブルに苦しめられました。まず、最初は羽田発ロンドン行のJALがエンジントラブルのため、ロシア上空から羽田へ引き返し、代替え機で再び出発。そして無事にロンドンに到着するも、リスボンへ向かう乗継ができずに、ロンドンに一泊。翌日はポルトガル航空リスボン行が6時間遅れ。目的地リスボンに到着したのは、札幌を出て36時間後でした。さらに帰国時にもポルトガル航空が遅延してロンドン発羽田行のJALの乗継が絶望的な状況でしたが、JALが我々の到着を待ってくれたため無事に搭乗できました。しかし、荷物は間に合わず・・・。トラブルに対する対処や接客マナーを上げても、ポルトガル航空のいい加減さに比べ、日本の航空会社の丁寧で迅速な対応に感心しました。そして、この国民性は医療サービスにも発揮されていると思うと、「日本は素晴らしい!!!」と愛国心が芽生えたのでした。

 最後にこのような貴重な機会を下さった樋上教授および渡辺准教授、川原田准教授に心より感謝申し上げます。
 いつの日か自分がEACTSの発表の舞台に立てる日を夢見て、まずはラジオ英会話から・・・。

EACTS会場前 【1】

EACTS会場前 【1】

テージョ川の畔 【2】

テージョ川の畔 【2】

 
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発表する渡辺准教授と川原田准教授の雄姿 【3】【4】
美しいポルトガルの街並み

美しいポルトガルの街並み

共和国樹立記念日の騎馬隊パレード

共和国樹立記念日の騎馬隊パレード

 

25th EACTS Annual Meeting

Lisbon,Portugal
Oct 1-5

口演

第16回日本冠動脈外科学会

松本
2011年7月14日(木)~15日(金)

2011.07.14

一般演題

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